沖縄の『就職・転職・移住』事情色々。

県外の会社から移住でin沖縄。移住して感じる事や、思った事をいろいろ書いていこうと思いま。

沖縄県の企業売上高ランキング2015について(沖縄電力やサンエーなどの解説付き)と景気動向について

今日は、この記事から。

ryukyushimpo.jp

 

7月に配信されたニュースですが・・・

上位100者の売上高合計が2兆1600億円との事。

上位100社の売上高合計は前年度比0・7%増の2兆1671億2800万円で、6年連続過去最高を更新した。100億円企業も前期から3社増の66社となり、売上額と同様に過去最多となった。売上高トップは1742億8600万円の沖縄電力で、前回1位の南西石油を抜き、6年ぶりに返り咲いた。上位100社の総売上高の増減では前年度比で1・9%減少した。 記事より。

 

■2015年度の売上高ランキング上位10社

1位:沖縄電力  1742億(昨年度:1775億)

2位:サンエー  1682億(昨年度:1598億)

3位:沖縄徳洲会 1125億(昨年度:1072億)

4位:南西石油    997億(昨年度:2022億)

5位:イオン琉球   771億(昨年度:691億)

6位:金秀商事    654億(昨年度:640億)

7位:沖縄セルラー電話 600億(昨年度:569億)

8位:サンシャイン   596億(昨年度:625億)

9位:沖縄ファミリーマート 594億(昨年度:625億)

10位:りゅうせき     500億(昨年度:619億)

 

【私見的な解説】

医療法人が、、、3位。。。高齢化で医療費上がってんでしょーねー

 

ちなみに1位の沖縄電力は伸び率が今後の課題。

理由はインフラなので急激な成長は見込めない。※電力自由化の影響も軽微。

離島への電力共有がコストを底上げ。オール電化などは所得の問題や肝心の台風の影響で伸び悩み。あるとすれば、法人向けの電力共有だが・・・製造業や大規模工場、プラントがないため、望み薄。今後の事業展開をどうするのかはちょっと気になる。

 

2位のサンエーについて

基地返還跡地に向けての大規模SCを浦添に建設予定。沖縄最強企業の一角に恥じず、とうとう売上高ランキングの2位まで上昇。このままいけば1位は堅そう。宮古島の商店から始まった企業がここまできたのは本当に凄い。。ただし県内経済の成長と県民所得、観光客の流入などの増加がカギ。※県内の商圏や囲い込み戦略以外で県外に打って出る、県外外貨獲得戦略などは考えているのかな~

 

サンエー、イオン琉球金秀商事

これ全部、流通業。すごいですね。小売・流通が県内売上高ランキングの一角を占めるという事。産業構成の偏りが見えますね。ここからも。

 

4位の南西石油について

昨年度から売上高が約半分になっていますが、これは親会社のペトロブラス(ブラジル国営石油公社)が南西石油を売却しようとしており、また石油の精製自体を止めてしまったので大幅に減少している。

 

■比較対象:東京都

ちなみに同年度の東京都はこんな感じ。

企業売上 

1位:ホンダ14兆6012億円 

2位:日本郵政14兆2575億円 

3位:NTT11兆5410億円 

4位:JXホールディングス10兆8825億円 

5位:日立製作所10兆343億円

 

もはやケタ違いですね。笑

そして、メーカーや通信業が占めているあたりの違いは大きいかも。

 

■県民経済について

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この沖縄振興開発金融公庫という、地方唯一の政府系金融が出しているハンドブック(非売品)からですが・・・

 

【沖縄】

県の人口:1,422,536人(世帯数:557950)

県内総生産(名目):3兆9868億円

一人当たり県民所得:210万3千円(全国最下位)

 

【東京】

都の人口:1362万人

都内総生産(名目):91兆9089億円

一人当たり県民所得:450万(全国1位)

 

人口でいうと約10倍ですが・・・

県内総生産でいうと約22倍違うという・・・

 

まー東京と比べたらあかんですね。。。笑

 

■今後について

しばらくは旺盛な消費(内需・外需)が引き続き、続きそうです。

特に外需についてはここまでは非常に調子がいいです。

リソース:観光収入・経済波及効果/沖縄県

①観光収入 6,022億1,400万円 (前年度比 +12.7%、 +680億4,200万円 )

②入域観光客数 793万6,300人(前年度比 +10,7%、 +76万6,400人 )

 

7~9月の沖縄景況、プラスに転換 総合事務局調査 | 沖縄タイムス+プラス プレミアム | 沖縄タイムス+プラス

 

8月の沖縄観光客、92万人超 台風影響少なく前年比16%増 | 沖縄タイムス+プラス ニュース | 沖縄タイムス+プラス

 

住宅地の上昇率が全国一 沖縄の地価、3年連続プラス | 沖縄タイムス+プラス ニュース | 沖縄タイムス+プラス

 

という事で、みなさんまだまだ沖縄は「あげぽよ」という事です。

 

①じわじわまだ増え続ける人口 ※2025年までらしいけど

②アジアからの観光客の流入  ※ちょっと中国のドンパチと爆買いの減少が怖いけど

底堅い内需・外需からの企業景気の上昇と消費の増加 ※どこまで続くか怖いけど。

 

しばらくは、好景気っぽいですね。来年度のランキングも楽しみです。

ちなみに地方経済のランキングはちょっとした事で順位が大きく入れ替わるので面白いですよね~

 

では、また。

 

ちょっと待て【沖縄の公務員・教員試験の倍率と難易度】についての考察

沖縄の若者が夢見る公務員・教員の実情を今日は話したいと思います。

 

別のエントリでも話しておりますが、

都道府県最強の最低賃金の沖縄では、今でも「公務員最強説」が根強く残っています。

 

最強たる所以は総じて、「大企業が圧倒的に少なく、中小零細」、給与水準、休みなどの待遇をとっても、公務員・教員のほうがメリットが高い、がゆえに人気です。

 

さ・ら・に、

公務員・教員幻想は、その親からの影響力が高く、「大学生等」において、就職がうまく決まらなかった際などは、「公務員を目指しなさい」という、優しさや愛情からくる強烈な甘えの一言が放たれ、「じゃー公務員を目指そう」と安易な発想になります。

 

ほかにもむかーしから、「公務員はいいぞー」という強烈な刷り込みが幼少期からなされたり、就職先の企業名が「カタカナや英語」、認知されていない企業であれば、就職辞めて、アルバイトや役所や学校の嘱託職員でいいから、公務員浪人してでも、目指しなさいというバトルが例年繰り広げられています。。。

 

という事で、今回は直近の公務員・教員の試験の倍率の実情をお話しいたします。

 

◆KING OF 公務員(沖縄県庁職員)

 元ネタはここです。過去の実施結果/沖縄県

 

平成27年度の沖縄県職員採用試験の実施結果がこちらです。

【地方上級試験(全体)】

受験申込者数:2,211名

第1次試験受験者数:1,928名(受験率87.2%)

第1次試験合格者数:316名(倍率:6.1倍)

第2次試験受験者数:297名

最終合格者数:193名(最終倍率10.0倍)

 

ちなみにメインである行政Ⅰでは以下の通り、

【行政Ⅰ】

受験申込者数:1,445名

第1次試験受験者数:1256名(受験率:86.9%)

第1次試験合格者数:136名(倍率:9.2倍)

第2次試験受験者数:133名

最終合格者数:82名(最終倍率:15.3倍)

※ちなみに区分で一番競争率が高いのが【警察事務】で最終倍率56倍です。

 

いや、わらえますよね。

ちなみにここに【地方中級・初級・警察官】を合わせた

沖縄県職員全体でいうとこうなります。

 

沖縄県庁職員全体】

総受験者数:5721名

第1次試験合格者数:1003名

最終試験合格者数(いわゆる内定):422名(最終倍率:10.5倍)

 

いかがですか。これだけ関門高いって事です。

さらにこれは現役合格だけじゃないですからね、浪人も含んでますからね。

 

おそらく高校で昭和薬科付属やや4K(開邦、那覇国際、球陽、向陽、)などの進学校から県外の難関国立・私大へ進学した大学生がUターン受験している可能性も考えると、如何に関門が高いかがわかります。つづいて、教員です。

 

◆みんなの憧れSENNSEI(先生)

元ネタはここです。

平成28年度(平成27年実施)沖縄県公立学校教員候補者選考試験/沖縄県教育委員会

 

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 ◆小学校

志願者数:1427名

1次試験合格者数:302名(合格率:21%)

最終2次試験合格者数:234名(合格率:77%)

 

最終合格率:16%

 

◆中学校(全体)

志願者数:1,126名

1次試験合格者数:149名(合格率:13%)

最終2次試験合格者数:85名(合格率:57%)  

 ※絶望的な【保険体育】ですね。250名受けて8人・・・

 

最終合格率:7.5%

 

◆高校

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志願者数:1258名

1次試験合格者数:143名(合格率:11%)

最終2次試験合格者数:57名(合格率:39%) 

 

最終合格率:4%

 

いやはや、どこぞの超大企業ですが、、、という感じの倍率ですね。

 ここに教員系では、各種学校での嘱託員等が受験してきますからね。

 

教員系は、高校などは特に志願から合格までの最終合格率が4%と司法試験もびっくりな低さです。

 

安易に「沖縄で絶対教員!!!」という事は口にしないほうが身のためくらいの感じですね・・・公務員より、完全に狭き門です。

もし本気で教員を目指すというあなたは、死ぬ気で勉強し十数倍の関門を突破する覚悟で勉強しなければいけません。

 

現実や実情を踏まえた上でも立ち向かう事も大事です。

また安易に「公務員や教員になったら?」という事を口走る親がいれば、

「自分の成績や偏差値などを考えた発言ですか?」という事を、この数字を盾に親に会話してみてくださいね。

 

調べてみると、他府県よりも厳しい倍率になりました。

 

いやーでも、沖縄で先生や公務員になっている人は、仕事ができる別として、

頭がいいんだなーという事がわかる結果となりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

沖縄本社の東証1部上場企業とその他おすすめの企業について

沖縄でも東証一部上場企業がります。今日はその企業の紹介とその他に知られていない意外な優良安定企業の紹介をしてみたいと思います。※あくまで書き手の私見です。

 
今回は安定の定義を。
1.経営状況が安定(競合他社より現状優位)※すぐにつぶれないってこと
2.沖縄の平均賃金より高い(平均300万くらいです。)
 
安易な二つの条件で記載します。
 
■沖縄本社の東証一部上場企業群
いわずとしれた株式上場の代表格、東証一部(東京証券取引所一部上場)
沖縄が本社所在地の企業群で抜粋。ちなみに上場している企業は実は以下の5社なんです。上場している=安定ではないですが、それ相応の社格や資本、事業状況がよくないと当然、東証一部には上場なんかできないわけで・・・
 
証券コード】事業概要データは四季報から抜粋。
8397 沖縄銀行 戦後設立。預金総量約2兆円。地銀では中堅規模。財務体質が良好。地方銀行 時価総額順位38/83社。優秀。
 
9436 沖縄セルラー KDDI参加の総合通信会社。沖縄県では携帯シェア5割と圧倒的首位※すご過ぎる・・・。詳しくは別のエントリでも書いてますが、究極に従業員数に対する売上高が圧倒的。100人で500億でマヂすげー 通信サービス 時価総額順位13\98社。←首都圏の企業にも負けない。超優秀企業。
 
9511 沖縄電力 沖縄本島と周辺37党に電力を供給。一時期、原発がない唯一の電力会社として株価がけっこう上がった。電力 時価総額順位:11/12社。離島に電力供給さえしていなければ、もっと利益率イイ。けどそれやんなかったらインフラ会社としてはキツイからね。
 
2659 サンエー 沖縄流通最大手。スーパーを軸に外食を展開。ローソンと合併でローソン沖縄という関連会社を保持。総合スーパー時価総額順位:4/10社。←これだけでもすごい。
 
8399 琉球銀行 貸出預金シェア沖縄県トップ。過去には琉球政府の折に中央銀行業務やっていた格式高い銀行。 地方銀行 時価総額順位53/83社。
 
■非上場企業群
書き手の独断と偏見でチョイス。隠れた非上場企業で安定企業群。
米原則、正規雇用の場合です。契約や派遣社員ではないことが前提です。
 
琉球セメント 

琉球セメント株式会社 | 沖縄県唯一のセメントメーカー

→記載の通り、県内唯一のセメントメーカー。公共事業などの開発がまだまだある沖縄にとってのセメント需要は引き続き高い。採用数は少ないので採用難易度は高いがよい企業。

 

沖縄振興開発金融公庫

地方機関としては唯一の政府系金融機関。沖縄経済の振興を主として各種の大型事業の展開や、県内個人・法人向けの融資業務なども行う。とにかく平均年収が高い。法で職員の定員数が決まっているため、採用人数は極小。知る人ぞ知る県内超優秀企業。

http://www.okinawakouko.go.jp/

 

沖縄科学技術大学院大学

いってみるとわかるがもはやここは沖縄ではない。日本政府の鳴り物入りで設立された国策の大学院大学、世界中から優秀な頭脳を集め、神経科学や物理・化学・数計算学などの基礎研究を行っている。公用語は英語。学生の大半は外国人。しかしながら職員の年収はグレードにもよるが800万~などの職種も存在。当然、求められるレベルはかなり高いレベルなので、難易度は超高い。しかしながらグローバルな研究教育機関かつ沖縄という立地は超絶魅力的。

沖縄科学技術大学院大学 OIST

 

④TV局3社

沖縄はTVのチェンネルは3chしかない。

 沖縄TV(OTV)・琉球放送RBC)・琉球朝日放送(QAB)

 この辺りはやはり高い。※特にOTVなどでは40代で年収800万等を超える事もあるが、いまはわからない。しかしながら近年のマス媒体への広告出稿量の減少などから年々厳しさがましている事はあるでしょうが。マスコミの中でもTVは突出して給与は高い。

 

⑤全保連

沖縄本社だが、家賃保証サービス 業界では全国最大手という会社。県内では割と有名なプロバスケチームのスポンサーなども手掛けている。那覇市街から那覇空港に向かう際に見える看板の会社である。

 

賃貸保証・家賃保証システムの全保連株式会社

 

⑥プロトデータセンター

職種やおそらく社員グレードにもよりますが給与も悪くなく、そして待遇もよい・・・愛知県にあるプロトコーポレーションの関連会社。沖縄ではgooHomeなどが有名。WEB制作からBPOシステム開発など多岐にわたる業務を展開している。そして宜野湾にデカいビルが建っていますね。

株式会社プロトデータセンター|Webサイト制作 Webデザイン コールセンター データ入力

 

⑦EM研究機構

県内では言わずと知れた「EM菌」の会社。この技術を多くの飲料や食品に展開しているので、その大元締めという感じ。沖縄では有名な企業。EMと書いている製品はとにかく値段があがる。年配の女性には圧倒的な人気で、EM教という言葉があるほど。笑

EM(有用微生物群 通称:EM菌)技術のEM研究機構|EM Research Organization

 

 

⑧県外本社で上場大手企業の支社

これはかなりレアケースではなるが、県内の大手の沖縄支店や事務所・事業所などは総じて県内企業よりも給与は高い。本土の都市部と比較してしまえば低くなるが、それでも各種手当や待遇も手厚く、県内企業とは比較にならない。※ただし沖縄の事業所は少数精鋭やベテラン勢で組織体が組まれているはずなので、所長や支店長などのトップは中央からくるでしょう。また県内求人媒体(求人誌等)には求人が出るケースは少ないが、たまにハローワーク等に求人等が出たりする。

保険や証券などの金融機関関連。大手ゼネコンや総合電機系の会社やメーカーなど、実は、、、いろいろ進出してます。 探すのと紹介するのが大変なので割愛しちゃいます。

 

⑦Web制作やシステム開発などの企業

こちらも比較的、県内求人よりも給与待遇等が高いケースがある。これは職種としてはSEなどに該当する。特に中央(東京など)から案件を広い、沖縄で取引・作業・納品をしている企業などは、比較的高い案件単価であり、人件費が上がりやすい傾向にある。正し、Sier案件でも孫請け・ひ孫などの案件である場合、人件費が安く抑えられているため、なるべく上流に近い業務を行っている企業を探し出す必要性がある。

※いわゆるプライム案件に近いところを持っている会社は総じて高いですね。

 

その他、ざざーと思いつくのが・・・

沖電工→沖縄電力グループ会社。

NEC、日立、富士通系のIT系子会社。沖縄日立ネットワークシステムズ

沖縄コカ・コーラボトリングサントリーフーズ沖縄などの飲料系のボトラーや専売会社。

りゅうせき本体、金秀本体、などの地場複合会社の本丸系の会社。

 

あとはいわずもがな不動産販売系やカタカナ保険系は売れば給与は高いですね。決して安定しているとはいえませんが・・・

 

 と、まぁほかにも県内優良企業はいくつかありますが、今日はここまで。

 では、またどこかのタイミングで。